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地域別情報:アフリカ サハラ以北

アルジェリア、チュニジア、モロッコ、リビア

気候と気をつけたい病気

  • 地中海に面した地域は地中海性気候で、夏は乾燥し、冬は降雨量が多くなります。内陸部は降雨量が少なく、高温で乾燥している砂漠気候です。地域によっては四季があります。3月から9月はサハラ砂漠の砂を含む季節風が吹きます。
  • 水道水は配水や貯水の不備により、汚染されている可能性があります。飲用には水道水を煮沸するか、ミネラルウーターをおすすめします。
  • 食べ物や飲み物を介した感染性胃腸炎がみられます。サルモネラ腸炎ビブリオ赤痢腸チフスA型肝炎コレラアメーバ赤痢ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)等、多くの経口感染症がみられます。信頼できる飲食店で、十分加熱されたものを冷めないうちに食べるようにしましょう。
  • 地中海沿岸地域はブルセラ症 (波状熱、地中海熱、マルタ熱ともいわれます)の発生地域で、ブルセラ菌に汚染された生乳や乳製品(自家製チーズ等)の摂取により感染が起こっています。安全性の確認されているものを食べましょう。
  • 北アフリカは、エキノコックス症の流行地域です。犬や野生動物の排泄物や河川の水から人に経口感染します。動物との接触を避けるほか、食事の前には、きちんと手を洗いましょう。また、河川や湧水の水を飲まないようにしましょう。
  • マラリアは、アルジェリアの南部と南東部の限定した地域で三日熱マラリアに感染するリスクがあります。また、北アフリカではウエストナイル熱に感染するリスクもあります。これらの病気は蚊に刺されることでうつります。蚊に刺されないように虫よけ対策をしてください。
  • 吸血昆虫によってうつる病気もあります。サシチョウバエによってうつるリーシュマニア症が発生していますので、吸血昆虫に刺されないよう、虫よけ対策とともに長袖長ズボンの着用が重要です。
  • ダニ(マダニ)によってうつる地中海紅斑熱が発生していますので、ダニに咬まれないよう、虫除け対策を行って下さい。
  • 湖沼や河川には、皮膚から入る寄生虫(住血吸虫症など)がいますので、入らないようにしましょう。
  • 犬、コウモリ、キツネなどあらゆる哺乳類は狂犬病ウイルスをもっていることがあります。野犬や野良猫も含め、動物に手を出したり、近寄ったりしないようにしましょう。
  • 人が生活する場所でも毒蛇やサソリが生息していることがありますので、咬まれたり、刺されりしないように注意してください。

この国に関する新着情報

受けておきたい予防接種、持っていきたい薬

予防接種:A型肝炎B型肝炎破傷風、(狂犬病*1

  • *1:犬や野生動物との接触が予想される場合には推奨
  • 黄熱流行国から、アルジェリア、チュニジア、リビアの各国に入国する際には、黄熱の国際予防接種証明書が必要です(アルジェリアではトランジットの場合も含みます)。

薬:普段服用している市販の薬、主治医より処方されている薬

  • 常備薬を携帯しましょう。現地でも入手できますが、錠剤あたりの成分含有量が日本製より高く、1回当たりの服用量が多めに指示されることもあります。また、地域によっては、医薬品の供給が不足することもあります。言語の問題もあり、また、自分の体に合うかどうかわかりません。飲み慣れたものを持参するのが安心です。

医療情報

医療レベルは、都市部と地方都市、農村部で大きく異なります。都市部では、大学病院、公立・私立病院、クリニックなど、医療機関が多数ありますが、一般的に公立病院は混雑しており、アラビア語やフランス語しか通じない場合もあるようです。病状が長期化したり、重症化したりする場合は、先進国へ行く必要があります。万が一のことを考え、旅行保険への加入を検討しましょう。

帰国後の過ごし方・注意点

病気は、感染してから症状が出るまでに時間を要します。これを潜伏期間と言います。滞在中数日経過してから、あるいは帰国後に症状が現れることがあります。
日本にはない病気を検査、診断、治療できる機関は限られています。帰国時に心配な症状などある方は、検疫所の担当官にご相談ください。

平成24年8月10日更新