黄熱
[流行地]

黄熱は急性ウイルス性出血熱のひとつで、北緯15度〜南緯10度にまたがるアフリカ熱帯地域と、パナマ〜南緯10度にまたがるアマゾン川流域の熱帯雨林に属する地域にある計42カ国で流行がみられます。WHOの推計では、年間20万人程度の患者発生と2〜3万人程度の死亡がみられます。

わが国をはじめアジアおよびオセアニアには現在のところ、発生はみられません。

[感染経路]

ウイルスを保有する蚊(主としてネッタイシマカ)に刺されることで感染します。ヒトと蚊の間での感染サイクル(都市型黄熱)以外にもサルと蚊の間での感染サイクル(森林型黄熱)も存在し、ヒトが森林へ入り込む場合にも感染の危険性があります。現在、国内におけるネッタイシマカの生息は確認されておりません。

[潜伏期]

3〜6日です。

[症状]

急激な発熱や頭痛、悪心・おう吐で発症し、3〜4日後に軽快、自然治癒することもありますが、重症例では黄疸や腎不全、出血症状をきたし、致死率は20〜50%です。

[治療法]

特異的な治療法はなく、対症療法が中心となります。

[予防等]

防蚊対策に加え、黄熱ワクチン接種が非常に有効な予防方法です。

接種証明書(イエローカード)は、接種10日目から10年間有効となります。

入国(あるいは出国)時に接種証明書を要求される場合や、汚染地域および常在地域から来航または通過した旅行者が入国あるいは通過時に要求される場合、証明書不所持の通過客で航空機内に留め置きとなる場合もあります。

黄熱ワクチンの接種は、検疫所、日本検疫衛生協会診療所(東京、横浜)、一部の医療機関で実施しております。