海外感染症情報 (NO.109)
平成18年8月14日
関西空港検疫所
トルコでのクリミア・コンゴ出血熱の流行について
 トルコ保健省は今年の1月1日から8月4日までに20名の死亡者(致死率8.3%)を含む242名のクリミア・コンゴ出血熱感染患者を報告した。また、6月30日から8月4日までに9名の死亡者を含む92名の新しい患者が依然として発生している。新しく報告された中にはクリミア・コンゴ出血熱感染患者を治療中に感染して死亡したCorum州の医療従事者も含まれている。新しく報告された患者の多くはKelkit峡谷沿いの北東部の6州(Tokat, Sivas, Gumushane, Amasya, Yozgat and Corum)で発生している。トルコ保健省は環境省、農林省、地方自治体と連携して全国のサーベイランス強化をふくめた予防措置をとっている。WHOのトルコ支局とヨーロッパ事務局はトルコでのクリミア・コンゴ出血熱の感染の状況を詳しく監視している。         (8月8日WHO情報)                   
(平成18年8月8日 WHO情報)