海外感染症情報 (NO.121)
平成18年9月12日
関西空港検疫所
エチオピア・ソマリアでのポリオの流行について
 ソマリアでは約3年間ポリオの発生が無かったが、昨年から再発生がみられ、現在ソマリア19地区のうち14地区から215名の感染患者が発生している。エチオピアでも2004年12月にポリオが再発生し、11地区のうち4地区から37名の感染患者が確認されている。感染の危険が高いのはソマリアとエチオピアの国境とソマリアの北部、中部である。ケニアはここ22年間患者の発生をみていない。「アフリカの角」に位置する上記の国々はポリオウイルス感染ルートを絶つため、ポリオ撲滅計画のレベルを強化し、より効果的に行うようにしている。ソマリア、エチオピア、ケニア等「アフリカの角」地区では今までに類を見ない大規模なワクチン接種運動を9月9日から12日にかけて5歳以下の子供数百万人を対象に行う予定である。                   
(平成18年9月8日 WHO情報)