海外感染症情報 (NO.126)
平成18年9月22日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザの流行状況(139)
イラク保健省は過去に遡って当国で3番目のH5N1型高病原性鳥インフルエンザウイルス感染患者を確認した。患者は3歳の男児で2006年の3月15日にバクダットの病院に入院したが、症状は軽く現在は完全に回復している。今年初頭にイラクでH5N1型高病原性鳥インフルエンザが流行した際、検体を確定診断のために国外に発送できない状態にあったが、現在は平時に戻ってきている。過去に診断された患者の結果については、初期の分ははっきりした結果が得られず、検体が運搬途中で劣化したためと考えられる。今年の1月にイラクで確認された2名は両者とも死亡している。
                                          
発生日 アゼルバイジャン カンボジア 中国 ジブチ エジプト インドネシア イラク タイ トルコ ベトナム 総数
患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡
2003年 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 4 4
2004年 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 17 12 0 0 29 20 46 32
2005年 0 0 4 4 8 5 0 0 0 0 19 12 0 0 5 2 0 0 61 19 97 42
2006年 8 5 2 2 12 8 1 0 14 6 46 37 3 2 2 2 12 4 0 0 100 66
総計 8 5 6 6 21 14 1 0 14 6 65 49 3 2 24 16 12 4 93 42 247 144
患者数には死亡者数を含む。このWHOの報告数は確定診断の症例による。 (平成18年9月19日 WHO情報)