海外感染症情報 (NO.138)
平成18年10月16日
関西空港検疫所
コンゴ民主共和国でのペストの流行について(2)
WHOは、肺ペストとみられる流行がコンゴ北部に位置するOriental州のWamba健康自治区を中心とし、他ではHaut-Uele地区の2健康自治区でも起きていることの報告をうけた。今年は7月31日から10月8日までに42名の死亡者を含む626名の患者の報告があった。今回の致死率は肺ペストとしては通常より低いため、このことから患者数は実際より多く見積もられていることが予想される。現地での迅速検査による予備検査の結果では8検体のうち3検体が陽性であった。引き続き検査確認が行われている。現地の保健当局、WHO、スイスの「国境無き医師団」が初期調査を行った。現在、疾病サーベイランスが強化されており感染患者の管理や、接触者、感染の広まっている地域の疾患に対する感受性調査などが行われている。
(平成18年10月13日 WHO情報)