海外感染症情報 (NO.16)
平成18年2月2日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザの流行状況(66)
英国のWHOの協力研究所は、トルコ保健省が報告したH5N1型鳥インフルエンザ患者21例のうち、12例の診断を確定した。4例の死亡例はすべて、この確定診断例に含まれている。残り9例の検体がアンカラの研究所でH5陽性と確認されており、英国の研究所と共同でさらに分析が進められている。H5N1の診断は難しく、アウトブレイク時には多くの検体を処理しなければならない上、臨床方針を決定するために迅速に結果を出さなければならないので、特に困難である。WHO協力ラボでの検査では結果がはっきりしないか、あるいは弱陽性となるかもしれない。その場合、患者の臨床情報が最終診断を決定するだろう。
(平成18年1月30日 WHO情報)