海外感染症情報 (NO.18)
平成18年2月5日
関西空港検疫所
スーダンでの髄膜炎菌の流行について
1月1日から31日の間にスーダンの6州で136名の髄膜炎菌感染をうたがわせる患者と15名の死亡者の発生が報告された。2つの地域(Blue Nile州のGuliとKassala州のWad el Heleu)では流行が閾値を超えている。髄液1検体からラテックス試験でA群髄膜炎菌が検出された。また、Khartoumにある国立衛生研究所に送った別の検体の検査結果も、もうすぐ明らかになる予定である。国立保健省(The Federal Ministry of Health: FMOH)は、UNICEF、WHO、NGOを含めて流行制圧のための作業部隊を組織した。WHOは、ワクチンの必要性を評価するとともに、流行状態の調査、流行の制圧のための機材の提供、サーベイランスの強化で、国立保健省へ現地での活動を支援している。
(平成18年2月3日 WHO情報)