海外感染症情報 (NO.26)
平成18年2月19日
関西空港検疫所
レユニオン島(フランス領)でのチクングニア熱の流行について
監視ネットワークの医者が、6日〜12日の1週間に発生した326名を含め、2005年3月28日から合計で1,722名のチクングニア熱の患者発生を報告した。統計的な推測によると、レユニオン島では2005年3月28日からの感染者総数は約110,000名に上り、2月6日から12日の間には22,000名の感染者が発生しているとみられる。2月の第1週目には南西インド洋のモーリシャスで206名、セーシャルでは1,255名の患者が報告されている。チクングニア熱は主にネッタイシマ蚊により媒介されるウイルス性の病気であり、死にいたることはまれで、症状の出現は蚊にさされてから4-7日である。高熱と頭痛が現れ、足首、膝などの関節にかなりの痛みをともない、数週間持続する。主な予防は蚊の駆除である。
(平成18年2月17日 WHO情報)