海外感染症情報 (NO.30)
平成18年2月22日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザの流行状況(77)
2月18日のインドでの高病原性鳥インフルエンザの発生は、このウイルスが野生の鳥や家禽の間で急速に拡大していることの1部である。インドは、2月の初めから新たに高病原性鳥インフルエンザが確認された13カ国(イラク、ナイジェリア、アゼルバイジャン、ブルガリア、ギリシャ、イタリア、スロベニア、イラン、オーストリア、ドイツ、エジプト、フランス)の1つである。2月20日には、マレーシアでも1年以上ぶりに、新たに鳥で流行が報告された。これら13カ国については、イラク以外ではヒトでの感染が確認されていない。これらの事実より、ウイルスはトリからヒトへ簡単には感染しないことが示されている。
(平成18年2月21日 WHO情報)