海外感染症情報 (NO.32)
平成18年2月26日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザの流行状況(79)
 インド保健家族省は、今のところ、ヒトでの高病原性鳥インフルエンザは検出していないとWHOに報告した。患者や接触者の検体についての検査は、本日のところ陰性であった。検査は、Puneの国立ウイルス研究所とデリーの国立伝染病研究所で行われた。2月17日に呼吸器疾患で亡くなったGujarat州の27歳の養鶏場の労働者は、この検査対象に含まれているかどうかは、はっきりしていない。他の高病原性鳥インフルエンザがはじめて流行した国々と同様に、WHOはインドに対し、患者の検体をWHOの関連検査施設に診断確認のため送るように強く推奨している。新たにヒトで感染が確認された国は正確なリスク評価が重要であることは周知のことである。
(平成18年2月23日 WHO情報)