海外感染症情報 (NO.35)
平成18年3月1日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザの流行状況(81)
 中国保健省は新たに2名の高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染患者を確認した。2名とも重症である。1名は浙江省の9歳の少女で、2月10日に発病した。発病は、安徽省の親戚を訪問した後であった。浙江省では2004年以来、鳥での流行は報告されていない。2人目は安徽省の26歳の農婦で、病気の鶏に接触した後、2月11日に発病した。この地域の農業当局は、この患者の周囲で死んだ鶏からH5N1型インフルエンザウイルスを分離したことを報告した。これで、中国での確定患者は14名となり、このうち8名は死亡している。H5N1型インフルエンザウイルスは、現在、中国のかなりの地域で、鳥の間で流行していると考えられる。
(平成18年2月27日 WHO情報)