海外感染症情報 (NO.38)
平成18年3月2日
関西空港検疫所
レユニオン島(フランス領)でのチクングニア熱の流行について
31名の監視ネットワークの医者は、2月の13日〜19日の1週間に報告された333名を含め、2005年3月28日から現在まで合計2,406名のチクングニア熱の患者発生を通知した。統計的な推測によると、レユニオン島では2005年3月からの感染者総数は約157,000名に上り、2月13日〜19日の間には22,000名の感染者が発生しているとみられる。1月の初めから南西インド洋マヨットで924名、モーリシャスでは検査で確定した1,173名を含む、2,553名、セーシャルでは4,650名の患者が報告されている。WHOのアフリカ担当チームと本部はそれぞれの地区に出向して予防手段の検討にとりかかっている。主な防御手段は蚊の繁殖を防ぐことで、疫学や病原体サーベイランスも強化している。
(平成18年2月17日 WHO情報)