海外感染症情報 (NO.40)
平成18年3月5日
関西空港検疫所
ニジェールでの細菌性髄膜炎の流行について
ニジェール保健省は今年の1月1日から2月26日の間に、44名の死亡者を含む合計614名の髄膜炎患者が発生したことを報告した。MadarounfaとGuidan-Roumdjiの隣り合う2地区では、流行は閾値を超えている。40以上の脊髄液検体からA群髄膜炎菌が検出された。保健省からの要望をうけて、髄膜炎の流行制圧のためのワクチンの供給を行なう国際調整団体The International Coordinating Group(ICG)は、2価の髄膜炎菌ワクチン750,000人分と治療のためのクロラムフェニコール7,800人分を供給した。ワクチン接種は、国際機関とNGOの協力をうけて両地区で始まった。
(平成18年3月3日 WHO情報)