海外感染症情報 (NO.41)
平成18年3月5日
関西空港検疫所
ケニアでの細菌性髄膜炎の流行について
ケニア保健省は今年の1月1日から2月26日の間に、15名の死亡者を含む合計74名の髄膜炎患者(致死率20%)が、ウガンダで髄膜炎が流行している地区に隣接するWest Pokot の4地区(Alale、Chepareria、Kachelila、Kasei)で発生したと報告した。検査でW135髄膜炎菌が検出された事をうけて、流行制圧のためにワクチンの供給を行なう国際調整団体The International Coordinating Group(ICG)は、3価の髄膜炎菌ワクチン200,000人分、クロラムフェニコール、迅速検査器具や搬送資材を供給している。保健省は国境無き医師団やUNICEF、WHOの協力をうけ、3月7日からワクチン接種を開始する。
(平成18年3月3日 WHO情報)