海外感染症情報 (NO.45)
平成18年3月10日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザの流行状況(87)
ナイジェリアでは、2月8日にH5N1高病原性鳥インフルエンザの発生が養鶏場で報告されて以来、現在では国内の数箇所に広がっている。現在のところ集団発生は全37州のうち11州の130以上の養鶏場で報告されている。WHOと米国CDCの協力を得て、国内で動物や人の検体についての検査体制を強化している。60名以上の患者検体を検査しているが、今のところH5N1ウイルスは見つかっていない。ナイジェリアでの人での発生への警戒が引き続き必要である。ナイジェリアで鳥類から検出されたウイルスは、トルコやイラクで人に感染し死にいたらしめたウイルスと遺伝子配列がほぼ一致している。
(平成18年3月9日 WHO情報)