海外感染症情報 (NO.46)
平成18年3月10日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザの流行状況(88)
ドイツ当局は、本日 "テン"でH5N1感染を確認した。これは哺乳類で二番目の感染動物で、鳥インフルエンザが"テン"に感染することを正式に確認したのは初めてである。少し前に、ドイツで、3匹の飼い猫がH5N1型インフルエンザに感染しているのが確認された。今回のテンはリーゲン(Ruegen)のBaltic島で3月2日に衰弱した状態で発見された。その動物は安楽死させた。ドイツのFriedrich-Loeffler-Institut for Animal Healthで検査され、H5N1型鳥インフルエンザ感染が認された。このテンが発見されたのは、3匹の猫が発見されたのと同じSchaprodeの近くで、島の中では感染が拡大している地域である。テンは肉食夜行性哺乳類で猫と同じようなものを好んで食べる。H5N1型インフルエンザ感染が新たな哺乳類に波及したことが、人間への感染のリスクの重大性や人を含めた哺乳類への順応性を検証するためにさらなる検索が必要である。
(平成18年3月10日 WHO情報)