海外感染症情報 (NO.50)
平成18年3月15日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザの流行状況(92)
アゼルバイジャン保健省は、アゼルバイジャンで始めて3名のH5型鳥インフルエンザ感染患者が発生したことを報告した。3名全員が死亡ている。エジプト、カイロの米軍海軍医療研究所ユニット3:US Naval Medical Research Unit 3 (NAMRU-3)により供給されたポータブルPCR検査機器を用いて、検査が行われた。NAMRUの機材と人員が、2月下旬から現地にいるWHOチームを強化するために、月曜日にアゼルバイジャンに到着した。NAMRU-3は、新興感染症に対してWHOの共同機関として業務を行っており、検査結果は信頼性があると考えられている。患者のうち2名は、南東部のSalyan州の住人だが、異なる居留地にすんでいる。1名はSarvan居留地の17歳の女性で2月23日に死亡した。もう1名はDaikyand居留地の20歳の女性で3月3日に死亡した。鶏の死亡がこれらの居留地で、過去数週間、観察されているが、鶏の死亡原因は不明である。3人目は国の中西部のTatrter州の21歳の女性で3月9日に死亡した。
(平成18年3月14日 WHO情報)