海外感染症情報 (NO.51)
平成18年3月17日
関西空港検疫所
バングラデシュのポリオについて
バングラデシュ保健省は、2000年8月以来はじめてとなるポリオ患者が発生したことを報告した。チッタゴンのチャンド・プル地区の1月23日から麻痺がみられた9歳の女児が、3月8日にポリオと確認した。ポリオ患者から採取した検体は、すべてインド・ムンバイのポリオ研究所で詳しく調べているが、3月10日に、この女児から検出されたウイルスを調べたところ、インドのウッタル・プラデーシュ州西部の患者から検出されたウイルスと近縁関係にあることがわかった。保健省は、4月16日に全国的に予防接種を計画しており、4週間ずつあけてさらに2回行う予定である。
(平成18年3月16日 WHO情報)