海外感染症情報 (NO.53)
平成18年3月21日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザの流行状況(93)
エジプト保健省は、エジプトで始めてのH5N1型鳥インフルエンザ感染患者が発生したことを報告した。その患者はカイロの近くのGaiubia県の30歳の女性で、家で飼っていた病気の鶏、アヒル、七面鳥に接触した後、3月初旬に発症し、同月16日に入院して翌日亡くなった。その患者の家族や接触者は監視しているが、インフルエンザを疑わせる症状はみられない。検査はエジプト、カイロの米国海軍医療研究所ユニット3:US Naval Medical Research Unit 3 (NAMRU-3)で行われた。検体は、結果確認と詳しい検査のために国外のWHOの共同研究機関に送られた。エジプトは鳥での最初のH5N1型インフルエンザの発生を2月17日に確認している。ウイルスはエジプト26の県のうち18の県でみつかっている。エジプトはしばしば、都市部でも、鳥を住居と接近して飼う習慣がある。
(平成18年3月20日 WHO情報)