海外感染症情報 (NO.56)
平成18年3月23日
関西空港検疫所
スーダンでのコレラの流行状況(3)
1月28日から3月20日の間に、スーダン南部全域で死亡者238名(致死率2.67%)を含む8,923名の急性水溶性下痢患者を報告した。最も感染の重篤なJubaとYeiでは、それぞれ総数4,543名(88名の死亡者を含む)と総数1,807名(54名の死亡者を含む)の感染患者の報告がされている。Yeiでの流行は落ちついてきており、また、Jubaもこの3週間以上継続して患者数は減少しているなど状況も改善されてきている。しかし、96名の死者 (致死率3.73%)を含む2,573名のコレラの確定患者が、JubaとYei 以外の数箇所で報告されており、稲葉型のコレラ菌が検出されている症例が何例かある。この流行のモニタリングが非常に重要である。サーベイランス、報告システムの強化や、均質の症例管理や水の塩素消毒を含めた予防措置が行われている。
(平成18年3月22日 WHO情報)