海外感染症情報 （ＮＯ．58）
平成18年3月26日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザの流行状況(95)
カンボジア保健省は5人目のH5N1型鳥インフルエンザ感染患者を確認した。その患者は南部のプノンペンの西のKampong Speu 州の3歳の女児である。3月14日に発熱し、容態は急に悪化し、3月20日にプノンペンの病院に入院し、翌日死亡した。この患者の検体は、カンボジアのパスツール研究所の検査でH5N1型鳥インフルエンザ陽性であった。患者の村では2月には家禽が死に始め、鶏の死も続いている。この患者は病気のものも含め鶏と遊んでいた事がわかっている。今回のケースはカンボジアで5人目だが、ここ１年間は発生していなかった。
発生日 ｱｾﾞﾙﾊﾞｲｼﾞｬﾝ ｶﾝﾎﾞｼﾞｱ 中国 ｲﾝﾄﾞﾈｼｱ ｲﾗｸ ﾀｲ ﾄﾙｺ ﾍﾞﾄﾅﾑ 総 数
患者 死亡 患者数 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡
2003年 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 3 3
2004年 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 17 12 0 0 29 20 46 32
2005年 0 0 4 4 8 5 17 11 0 0 5 2 0 0 61 19 95 41
2006年 7 5 1 1 7 5 12 11 2 2 0 0 12 4 0 0 41 28
総計 7 5 5 5 15 10 29 22 2 2 22 14 12 4 93 42 185 104
患者数には死亡者数を含む。このＷＨＯの報告数は確定診断の症例による。
(平成18年3月24日 WHO情報)