海外感染症情報 (NO.59)
平成18年3月26日
関西空港検疫所
ソマリアでのポリオの流行状況
ポリオが新しく2地域で2名の患者に発生したことが報告された。その2地域は南ソマリアのLower Jubaと北ソマリアのMudug 地区である。これらの地区は治安も不安定で、近隣諸国へも危険な状況が及んでいる。これらの患者が発生したということは、199名の小児患者が発生したが、町中は流行が収束しているとみられていた首都のモガディシュで、また感染がぶり返すのではないかとの懸念ももたらしている。国をあげてのポリオワクチン運動が3月26日に開始され、140万人の子供を対象に流行の更なる拡大を防ぎモガディシュでの感染をくいとめるようとしている。
(平成18年3月24日 WHO情報)