海外感染症情報 （ＮＯ．60）
平成18年3月26日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザの流行状況(96)
中国保健省は16人目のH5N1型鳥インフルエンザ感染患者を確認した。その患者は29歳の女性で、出稼ぎ労働者である。3月15日に上海の病院に入院し、3月21日に肺炎症状を呈して死亡した。上海で患者が報告されたのは始めてである。感染源は調査中である。2004年2月より上海では鳥でのH5N1型鳥インフルエンザは報告されていない。中国専門家により患者の接触者は医療監視下にある。中国では今まで11名の死亡者を含む16名の患者が報告されている。
発生日 ｱｾﾞﾙﾊﾞｲｼﾞｬﾝ ｶﾝﾎﾞｼﾞｱ 中国 ｲﾝﾄﾞﾈｼｱ ｲﾗｸ ﾀｲ ﾄﾙｺ ﾍﾞﾄﾅﾑ 総 数
患者 死亡 患者数 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡
2003年 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 3 3
2004年 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 17 12 0 0 29 20 46 32
2005年 0 0 4 4 8 5 17 11 0 0 5 2 0 0 61 19 95 41
2006年 7 5 1 1 8 6 12 11 2 2 0 0 12 4 0 0 42 29
総計 7 5 5 5 16 11 29 22 2 2 22 14 12 4 93 42 186 105
患者数には死亡者数を含む。このＷＨＯの報告数は確定診断の症例による。
(平成18年3月24日 WHO情報)