海外感染症情報 (NO.61)
平成18年3月30日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザの流行状況(97)
エジプト保健省は、エジプトで2例目のH5N1型鳥インフルエンザ感染死亡患者が発生したことを確認した。その患者はカイロの近くのQaliubiya県の30歳の女性で、家で飼っていた鶏を処理した後3月12日に発症し、16日に入院、27日に死亡した。最初の3月17日の死亡例も、同じくQaliubiya県の30歳の女性であった。エジプト、カイロの米国海軍医療研究所ユニット3:US Naval Medical Research Unit 3 (NAMRU-3)で行われた検査では、さらに3名の患者が確認されている。1人目が32歳の男性で、鶏を処分した農家で働いており、3月16日に発症し同日入院し、現在は回復している。2人目は17歳の少年で、父親がNile DeltaのGharbiyaで養鶏場を営んでいる。彼は3月18日に発症して翌日入院したが回復している。3人目でエジプトでの五番目の患者は18歳のKafr El-Sheikhの女性で病気の家禽を処理した後発症し、3月25日に入院した。
(平成18年3月29日 WHO情報)