海外感染症情報 （ＮＯ．64）
平成18年4月7日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザの流行状況(100)
カンボジア保健省は6番目のH5N1型高病原性鳥インフルエンザウイルス感染患者を確認した。その患者はベトナム国境近くのカンボジア南東部のPrey Veng 自治区の12歳の男性で、3月29日に発熱と頭痛を訴え発症した。最初は個人医院で治療していた。4月4日にプノンペンの病院に入院したが、翌5日に亡くなった。患者の検体はカンボジアのパスツール研究所でH5N1型高病原性鳥インフルエンザウイルス感染と確認された。多数の鶏と何匹かのあひるが死んでいたのがここ数週間に患者の家の近所で発見されている。調査チームは25人の接触者を確定したが、現在のところ病気を発症している者はいない。
発生日 ｱｾﾞﾙﾊﾞｲｼﾞｬﾝ ｶﾝﾎﾞｼﾞｱ 中国 ｴｼﾞﾌﾟﾄ ｲﾝﾄﾞﾈｼｱ ｲﾗｸ ﾀｲ ﾄﾙｺ ﾍﾞﾄﾅﾑ 総数
患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡
2003年 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 3 3
2004年 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 17 12 0 0 29 20 46 32
2005年 0 0 4 4 8 5 0 0 17 11 0 0 5 2 0 0 61 19 95 41
2006年 7 5 2 2 8 6 4 2 13 12 2 2 0 0 12 4 0 0 48 33
総計 7 5 6 6 16 11 4 2 30 23 2 2 22 14 12 4 93 42 192 109
患者数には死亡者数を含む。このＷＨＯの報告数は確定診断の症例による。
(平成18年4月6日 WHO情報)