海外感染症情報 (NO.75)
平成18年5月11日
関西空港検疫所
アンゴラでのコレラの流行について
2月19日から5月8日までに30,612名のコレラ患者が発生し、そのうち1,156名が死亡(致死率4%)した事がアンゴラより報告された。そのうち、患者の50%はLuanda州(致死率1%)、25%はBenguela州(致死率7%)、10 %はMalanje州(致死率6%)とKuanza Norte州(致死率5%) で発生している。他の5州でも3名から155名(致死率1-33%)の患者が発生している。BenguelaとBengo州では3週間前が感染のピークであったが、他の州の感染は始まったばかりであるか、持続している。保健省はWHOなどを含め、Luanda州での流行に対処するための現地での業務を確立させている。WHOは現地に7トンの援助物資を緊急事態に備え提供した。さらに、予防業務を援助するため、疫学者、公衆衛生専門家、上下水設備のエンジニアを現地へ派遣した。特にLuanda州の都市部など、上下水道が整っていない地域における予防は難しい。
(平成18年5月8日 WHO情報)