海外感染症情報 (NO.83)
平成18年5月26日
関西空港検疫所
アンゴラでのコレラの流行について(3)


5月23日までに38,897名のコレラ患者が発生し、そのうち1,437名が死亡(致死率3.6%)したことがアンゴラ当局より報告された。また、この24時間以内に7名の死亡者を含む303名の新患が発生した。18州のうち12州で感染が起こっており、そのうち患者の51%はLuanda州、19%はBenguela州で発生している。今回始めてLuanda-Norte州より出された報告書によると2006年5月からの累計患者数は159名でそのうち52名は死亡している。州ごとの致死率は1〜30%である。Luanda州とBenguela州での流行は終息傾向にあるものの、1日に300例ほどの患者がまだ発生している。WHOは保健省や他の機関と共に、調整の支援、水や下水処理施設の提供、監視強化を続けるとしている。
(平成18年5月25日 WHO情報)