海外感染症情報 (NO.86)
平成18年6月7日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザの流行状況(118)
インドネシア当局とWHOはH5N1型高病原性鳥インフルエンザと確定した患者の看護をした4人の看護師がインフルエンザ様症状を示したことから、この4日間健康監視下に置いた。検査の結果4人ともH5N1型ウイルス感染は完全に否定された。4名の看護師のうちの2名はWest JavaのBandungで5月22日に入院し、翌日亡くなった10歳と18歳の妹と兄を看護していた。他の2名はKaro地区のKabu Simbelangb村で家族内集団発生したH5N1型高病原性鳥インフルエンザ確定患者を北スマトラのMedanの病院で看護していた。感染が否定されたことにより、H5N1型ウイルスがヒトの間で確実な感染力をもち伝播している可能性は現在のところ否定された。
(平成18年6月6日 WHO情報)