海外感染症情報 (NO.91)
平成18年6月16日
関西空港検疫所
コンゴ民主共和国でのペストの流行について


WHOは2006年6月13日までに19名の死者を含む100名の肺ペスト疑い患者がOriental州のIturi地区で発生したという報告を受けた。腺ペスト患者の発生も報告されているが、現在のところ患者数は不明である。この地区での迅速検査による予備結果で肺ペストと確定した。培養検査を含む追加検査が18件の検体で行われている。Ituri地区は年間約1000名の患者報告があり、世界中で最もヒトにおけるペストの流行が起こっている地区である。今回の集団感染の最初の患者は5月中旬にZone de Sante of Lingaの農村部で発生した。
(平成18年6月14日 WHO情報)