海外感染症情報 （ＮＯ．92）
平成18年6月16日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザの流行状況(120)
インドネシア保健省はインドネシアで50番目のH5N1型高病原性鳥インフルエンザ感染患者の発生を報告した。この患者はBanten州のTangerang地区の7歳の少女で、5月26日に発症し、同月30日に入院し、6月1日に死亡した。患者の10歳になる兄は呼吸器疾患で5月29日に亡くなったが検体は採取しておらず、死因は確定していない。調査では患者の家や近所で飼っていた鶏が、少女が発病する前に病気に罹って死んだ事がわかっている。生存している患者の家族や接触者の中に、H5N1型インフルエンザ感染患者はその後見つからなかった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
発生日 ｱｾﾞﾙﾊﾞｲｼﾞｬﾝ ｶﾝﾎﾞｼﾞｱ 中国 ｼﾞﾌﾞﾁ ｴｼﾞﾌﾟﾄ ｲﾝﾄﾞﾈｼｱ ｲﾗｸ ﾀｲ ﾄﾙｺ ﾍﾞﾄﾅﾑ 総数
患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡
2003年 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 3 3
2004年 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 17 12 0 0 29 20 46 32
2005年 0 0 4 4 8 5 0 0 0 0 17 11 0 0 5 2 0 0 61 19 95 41
2006年 8 5 2 2 10 7 1 0 14 6 33 27 2 2 0 0 12 4 0 0 82 53
総計 8 5 6 6 18 12 1 0 14 6 50 38 2 2 22 14 12 4 93 42 226 129
患者数には死亡者数を含む。このＷＨＯの報告数は確定診断の症例による。 (平成18年6月15日 WHO情報)