海外感染症情報 (NO.96)
平成18年6月23日
関西空港検疫所
スーダンでのコレラの流行状況(5)
スーダン北部の15州中9州で2006年4月21日から6月18日の間に急性の水様性下痢を訴える患者累積数は死亡者77名(致死率3.8%)を含む2,007名にのぼっていることが保健省の報告で明らかになった。このうち、Khartoum州では全体の35.3%(致死率4.9%)また、North Kordofan州で26%の患者発生がみられた。残りの患者はWhite Nile、South Darfur、South Kordofan、Kassala、Red Sea、Al Gezira、River Nileで発生している。全体の致死率は3.8%である。保健省の国立公衆衛生研究所で、これらの州から収集した139の便検体より70からコレラ菌O1稲葉型が検出されている。一方で、2006年1月28日より6月14日の間にはスーダン南部10州のうち8州で476名の死者を含む(致死率3%)16,187名の急性の水様性下痢患者の発生が報告されている。
(平成18年6月23日 WHO情報)