海外感染症情報 （ＮＯ．29）
平成19年3月1日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザの流行状況(16)
ラオス民主共和国保健省は同国で初の高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)患者の発生を報告した。患者はビエンチャンの15歳の少女で2月10日にインフルエンザ様症状を発症し、同月15日に熱と呼吸器症状を訴え同地の病院に入院したが、隣国タイで治療を受けることを試み、2月17日にタイに入り、現在タイのNongkhai公立病院に入院して容体は落ち着いている。患者の検体はタイ国立研究所で検査されH5N1鳥インフルエンザと判明した。
発生日 ｱｾﾞﾙﾊﾞｲｼﾞｬﾝ ｶﾝﾎﾞｼﾞｱ 中国 ｼﾞﾌﾞﾁ ｴｼﾞﾌﾟﾄ ｲﾝﾄﾞﾈｼｱ ｲﾗｸ ラオス ナイジェリア ﾀｲ ﾄﾙｺ ﾍﾞﾄﾅﾑ 総数
患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡
2003年 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 4 4
2004年 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 17 12 0 0 29 20 46 32
2005年 0 0 4 4 8 5 0 0 0 0 19 12 0 0 0 0 0 0 5 2 0 0 61 19 97 42
2006年 8 5 2 2 13 8 1 0 18 10 56 46 3 2 0 0 0 0 3 3 12 4 0 0 116 80
2007年 0 0 0 0 0 0 0 0 4 3 6 5 0 0 1 0 １ １ 0 0 0 0 0 0 12 9
総計 8 5 6 6 22 14 1 0 22 13 81 63 3 2 1 0 １ １ 25 17 12 4 93 42 275 167
患者数には死亡者数を含む。このＷＨＯの報告数は確定診断の症例による。 (平成19年2月27日 WHO情報)