海外感染症情報 （ＮＯ．７２）
平成19年7月20日
関西空港検疫所
高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)の流行状況(43-2)

インドネシア保健省はH5N1型鳥インフルエンザの新たなヒト感染例を発表した。症例はバンテン省出身の6歳の女児で、6月23日に発症、同5日に入院したが、8日に死亡している。鳥インフルエンザの流行状態から判断すると、感染源は、彼女は発症前の過去5日間学校に通っており、その近くで流行していた家禽の鳥インフルエンザと見られている。
　インドネシアでは現在まで102例の確定例があり、うち81例が死亡例である。以上の記述は、WHOに寄せられた新情報により訂正がなされている。　    　　（7月11日WHO 情報訂正）
発生日 ｱｾﾞﾙ ﾊﾞｲｼﾞｬﾝ ｶﾝﾎﾞｼﾞｱ 中国 ｼﾞﾌﾞﾁ ｴｼﾞﾌﾟﾄ ｲﾝﾄﾞﾈｼｱ ｲﾗｸ ラオス ナイジェリア ﾀｲ ﾄﾙｺ ﾍﾞﾄﾅﾑ 総数
患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡
2003年 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 4 4
2004年 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 17 12 0 0 29 20 46 32
2005年 0 0 4 4 8 5 0 0 0 0 20 13 0 0 0 0 0 0 5 2 0 0 61 19 98 43
2006年 8 5 2 2 13 8 1 0 18 10 55 45 3 2 0 0 0 0 3 3 12 4 0 0 115 79
2007年 0 0 1 1 3 2 0 0 19 5 27 23 0 0 2 2 1 1 0 0 0 0 2 0 55 34
総計 8 5 7 7 25 16 1 0 37 15 102 81 3 2 2 2 1 1 25 17 12 4 95 42 318 192
患者数には死亡者数を含む。このＷＨＯの報告数は確定診断の症例による。 (平成19年7月11日 WHO情報)