海外感染症情報 (NO.60)
平成20年7月11日
関西空港検疫所
ウガンダからオランダへのマールブルグ出血熱の輸入例について

WHOに、オランダ政府から、マールブルク出血熱症例に関しての通報があった。確定診断は、ハンブルクの研究所においてなされた。40歳のオランダ人女性は200865日から28日まで、ウガンダを旅行し、619日に、Queen Elisabeth公園近くのpython洞窟を訪れ、コウモリに暴露したようである。この洞窟には、マールブルク病ウイルスの宿主であるコウモリがいると考えられている。女性は628日オランダに帰国、72日に発症、5日に入院、現在も危篤状態である。72日以降この女性と濃厚接触した者に対し、接触調査と体温測定が開始された。オランダ政府当局は洞窟に行かないよう警告している。
 WHOはウガンダ保健省に情報提供し、住民と旅行者にコウモリの生息している洞窟に立ち入らないよう推奨している。

(平成20年7月10日 WHO情報)