海外感染症情報 (NO.77)
平成20年10月1日
関西空港検疫所
イラクにおけるコレラの流行について

820日、イラク政府は今年に入って初のコレラ症例を報告した。928日の時点で全部で341名の感染確定例があり、うち5名の死者が確認されている(致命率:1.5%)。すでに9県において感染が拡大しており、バビルが大多数を占めており(58%)、バグダッド(18%)、ケルバダ(9%)がこれに次ぐ。他に アンバール、バスラ、ディアラ、ディワニア、ミサン、ナジャフといった県も含まれている。
感染が確認されている症例以外に31名の疑い患者と 7名のコレラに類似した急性下痢症による死亡者について現在、調査中である。

  

(平成20年9月29日 WHO情報)