海外感染症情報 (NO.14)
平成21年2月4日
関西空港検疫所
フィリピンにおけるエボラ・レストンウイルスの豚およびヒトへの感染について
 1月23日、フィリピン政府は、エボラ・レストンウイルスに感染した豚と接触したと思われる者が検査の結果、抗体が陽性(IgG抗体)を示したと発表した。30日には、さらに4名の抗体が陽性であったと発表した。フィリピン保健省は陽性を呈した5名について、過去1年間健康状態は良好で何らの重大な病気に罹患していないと述べた。調査団は5名とも豚との接触で感染した可能性があると報告した。普段から防護服を着用していないという。
  エボラ・レストンウイルスにおける今回の監
視および過去の統計から、ウイルスはヒトへ感染するものの発症に至っていない。しかし、健康な成人に対しての場合では、ヒトの健康に及ぼす脅威は小さいと言われているが、免疫の低下した人、原因不明の疾患に罹患している人、妊婦、子供も含む全世代に及ぼす影響は未知数である。
 
(平成21年2月3日 WHO情報)