海外感染症情報 (NO.21)
平成21年2月20日
関西空港検疫所

ナイジェリアにおける流行性髄膜炎について


  ナイジェリアの保健省は、国内35州中19州とAbujaにおいて、2009年2月8日現在、108の死亡例を含む1,364の流行性髄膜炎の疑い例が生じていることを(疾患致死率:7.9%)報告した。今までのところ、8州の中の30州の地方自治体が流行地域又は警戒地域に入っている。過去1週間で、11州の地方自治体が流行地域に入り、国内全体で40の死亡例を含む600の疑い例が報告されている。  
 Jigawa州で採取された髄液標本は、ラテックス凝集反応により検査され、髄膜炎菌血清群Aが陽性となった。流行性髄膜炎制圧のためのワクチン供給の国際調整グループは、jigawa州の2つの地方自治体において大規模な予防接種キャンペーンを行うため、268,750
本の多糖類ワクチンの譲渡を承認した。
(平成21年2月19日 WHO情報)