海外感染症情報 (NO.27)
平成21年3月5日
関西空港検疫所

ナイジェリアにおける流行性髄膜炎について(2)


  ナイジェリア保健省は,2009年1月1日から2月22日までの間に、死亡例333名を含む流行性髄膜炎疑い5,323例を報告した(致死率6.3%)。疑い例は、37州のうち22州から報告された。現在のところ、12州の89自治体で、警告閾値あるいは流行閾値を上回った。先週だけでも死亡例105名を含む疑い例1,817名が報告され(致死率5.8%)、28自治体で流行閾値を超え、29自治体で警告閾値を超えた。
  ゴンベ州、ジグワ州、カノ州、カツィナ州で採集された脳脊髄液検体は、ラテックス凝集反応又は培養により検査され、髄膜炎菌血清型A群が陽性であった。  
  予防接種キャンペーンは、WHOと欧州委員会人道援助局、国境無き医師団、ユニセフなどのパートナーの援助のもと、保健省によって実施される。
(平成21年3月4日 WHO情報)