海外感染症情報 (NO.31)
平成21年3月24日
関西空港検疫所
ジンバブエにおけるコレラの流行状況について(2)
 ジンバブエでのコレラの流行状況は、改善の兆しを見せている。3月第2週には2,076名の患者発生であった。第1週は3,812名、2月以前は、週あたり8,000名以上であった。また、1週間ごとの致死率でみても、1月のピーク時6%から3月第2週の 2.3 %に減少はしているが依然高いままである。週間の統計が必ずしも正確・完璧であるわけではなくデータの収集、またそのデータの確認には依然問題が残っているが、最近2ヵ月間は患者数・死者数ともに減少傾向を示している。
 さらに、コレラの治療施設における致死率は3月第1週には、0.8%に減少している。この数字は目標の1%以下というレベルとなっている。治療施設外での致死率は依然高いものの、62%から33%に減少している。2008年8月の流行開始から3月17日までに91,164名の患者と4,037名の死者が報告されている。
 患者数は全ての州で減少しているが、その一方で首都ハラレ及びその周囲において患者数が再び増加し、流行の再興の危険性が現実のものとなっているので、さらに警戒を強め、対策を強化することが最重要となる。
(平成21年3月23日 WHO情報)