海外感染症情報 (NO.47)
平成21年4月30日
関西空港検疫所

コンゴ共和国における黄熱の流行状況について

  4月1日、コンゴ共和国保健省は、疫学サーベイランスシステムにより1月28日に発見された1人の黄熱患者を報告した。この症例は、最初に同国の国立バイオメディカル研究所で検査され、その後、地域協力センターであるダカールのパスツール研究所で確定診断された。

この患者は、55歳の男性で、Mbama地区に住んでいる農夫であった。最初に急性腹症を呈し、その後発熱と黄疸が出てきた。Mbama地区の医療施設で診察を受け、その後、Ewo地区の病院に紹介された。3月5日に、保健省とWHOの専門家からなる黄熱流行調査チームがMbama地区を訪れたが、それ以上、患者は見つからなかった。

コンゴ共和国での最後のアウトブレイクは、 1981年に報告され、それ以後確定例は出ていなかった。予防接種キャンペーンは、73,011人を対象として5月6日に予定されている。

(平成21年4月30日 WHO情報)