海外感染症情報 (NO.58)
平成21年6月10日
関西空港検疫所
ジンバブエにおけるコレラの流行状況について(3)
 2008年8月から現在までのコレラ患者は、4,276名の死亡例を含む98,424名の(致死率4.3%)がジンバブエのMoHCWより報告された。10州のうち62地区中55地区で病気の発生があった。 1週間に報告される症例数は、2009年2月当初には、1週間に8,000例以上あったものが、5月末には1週間に100例程度にまで減少した。1週間での致死率も、1月には、6%近くあったが、5月末には1.5%まで減少した。5月30日には、68名の新たな疑い例と1名の死者が報告された。その前の週では、疑い例140名と死者2名であった。
 コレラの流行は終息してきているが、コレラに対する取り組みは、特に、いまだコレラ症例の報告のあるいくつかの地区で今後も必要とされる。疫学を細かくモニターして、コントロールするべきだ。
(平成21年6月9日 WHO情報)