2006年より、アジアのいくつかの地域とインド洋地域でのチクングニヤ熱の活動が報告されています。
チクングニヤ熱はウイルスによる病気で、感染した蚊に刺されることによってヒトに感染します。症状は、突然の発熱、関節痛(関節の腫れを伴う場合もある)、悪寒、頭痛、嘔気・嘔吐、背部痛、発疹です。チクングニヤ熱はアフリカやアジアで主に発生していますが、2007年にはイタリアでチクングニヤ熱の限局的な発生がありました。
以下に挙げるのは、アジア、インド洋地域で最近チクングニヤ熱の活動性が高い地域です。
マレーシア2009年にマレーシア保健省は4,430例のチクングニヤ熱症例を報告しました。死亡例はありません。最も被害を受けた地域は、北部のSarawak Kedah州で、続いてKelantan州、Selangor州、Perak州でした。チクングニヤ熱の流行は2010年も続いています。5月15日までに、新たに549症例が報告されており、主にSarawak州で流行しています。
タイ2009年にタイでは49,069例のチクングニヤ症例が報告されました。2010年5月26日までに、新たに946例が報告されています。症例の多くは国内南部地域で報告されています。
インドネシア43,000例以上が報告されています。
フランス領レユニオン島チクングニヤ熱の流行が現在起こっています。5月17日〜5月19日までに67例の確定症例と23例の疑い症例が報告されており、症例の多くは西部地域のSaint-Paulで確認されています。保健当局は島内でのチクングニヤ熱の監視を強めています。
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