海外感染症情報 (No.84)
平成22年8月16日
関西空港検疫所
インフルエンザの流行状況について
  2010813日現在、インフルエンザH1N12009)ウイルスは、インドとニュージーランドの一部で局地的に流行が続いています。インドでは、死亡例を含むH1N1(2009)の週毎の新規患者数は、6月中旬以降増加が続いています。 82日〜8日の週において、インド全域から79例のH1N12009)による死亡確定例が公式に報告されました。ニュージーランドでは、インフルエンザ様疾患の増加が続いており、とくに7月の最終週においてはこの時期における基準を超えています。 今冬検出されているインフルエンザウイルスの大部分がH1N12009)です。南アフリカとニュージーランドを除いて、南半球温帯地域の他の国々(オーストラリア・チリ・アルゼンチン)では、全体的なインフルエンザの活動性と呼吸器疾患の割合は低い状態のままです。
  世界中の全ての地域から、さまざまな程度での季節性インフルエンザの流行が確認されています。季節性H3N2インフルエンザウイルスは、アメリカ大陸熱帯地域(とくに中米のいくつかの国々)、アフリカ南部および西部、東南アジアの一部で最近流行しています。B型インフルエンザが最も流行している地域はアフリカ中部および南部の一部です。
(平成22年8月13日 WHO情報)