海外感染症情報 (NO.19)
平成23年3月15日

関西空港検疫所

鳥インフルエンザ(H5N1)の流行状況(10)

エジプト保健省によると、新たに2名の鳥インフルエンザ(H5N1)患者が発生し、また以前に届出のあった患者1名が死亡しました。
 1人目はBehira県に住む17歳の女性で、2月27日に発症し3月1日に入院、容体は安定しているとのことです。

2人目はDakahlia県に住む17歳の女性で、224日に発症、26日に入院したが28日に死亡しました。

感染源を調査したところ、2人とも病死した家禽との接触があったとのことです。2名とも抗インフルエンザ薬のオセルタミビルを投与されていました。

これらの症例はWHOのグローバル・インフルエンザ・サーベイランス・ネットワークの国立インフルエンザセンターであるエジプト中央公衆衛生研究所で確定診断されました。

すでに届出のあったSharkia県に住む32歳女性は3月3日に死亡しました。
エジプトでは患者数はこれまでに129名確認されており、うち43名が死亡しています。

(平成23年3月10日 WHO(Outbreak)情報)