海外感染症情報 (NO.38)
平成23年5月19日
関西空港検疫所
ウガンダでエボラ出血熱発生(1)

2011518日−ウガンダ保健省は13日、同国中部のルウェロ県に住む12歳の少女がエボラ出血熱に感染したと世界保健機関(WHO)に報告しました。患者は5日間におよぶ出血傾向を伴う急性熱症を主訴に同県Zirobweの個人医院を56日に受診したのち、ボンボ陸軍総合病院に搬送されましたが、数時間後に死亡しました。
 エンテベにあるウガンダ・ウイルス研究所での検査の結果、エボラウイルス(スーダン型)による感染が確認されました。検体は現在、米国疾病対策センター(CDC)に搬送中で、さらなる分析が行われる予定です。
 ウガンダ保健省は、WHOCDC、アフリカ疫学ネットワーク(AFENET)、米国国際開発庁(USAID)などと共同で特別調査委員会を立ち上げ、詳細な疫学調査を目的とした合同チームを13日、現地に派遣しました。
 WHOでは、ウガンダにかかわる渡航、貿易についていかなる制限も勧告していません。


(平成23年5月18日 WHO情報)