海外感染症情報 （ＮＯ．４６）
平成２３年６月２０日 関西空港検疫所
鳥インフルエンザ(H5N1型)の流行状況(２６)
	6月16日エジプト保健省は,5例の鳥インフルエンザA(H5N1）感染例をＷＨＯに報告しました。 　1例目はアスワン県在住の40歳女性です。5月14日に発症、入院しオセルタミビル投与完了ののち回復、退院しました。２例目はメノフィア県在住の21歳妊婦です。5月21日に発症、入院しオセルタミビル投与を受けるも29日に死亡しました。３例目はカリオビア県在住の31歳男性です。5月21日に発症、入院しオセルタミビル投与を受けるも6月5日に死亡しました。４例目はカイロ県在住の32歳男性です。5月23日に発症、入院しオセルタミビル投与を受けるも6月2日に死亡しました。5例目はメノフィア県在住の16歳男性です。5月21日に発症、入院しオセルタミビル投与を受け、危篤状態に陥るも回復しつつあります。 　感染源の調査で、5例ともすべて鳥インフルエンザ感染の疑いある家禽との接触が示唆されています。 　以上の症例は、ＷＨＯグローバルインフルエンザサーベイランスネットワーク国立インフルエンザ研究所であるエジプト中央公衆衛生研究所により確認されています。 　　　現在、エジプトにおける感染者総数は149人、死亡者数は51人です。
発生日 ｱｾﾞﾙ ﾊﾞｲｼﾞｬﾝ バングラデシュ ｶﾝﾎﾞｼﾞｱ 中国 ｼﾞﾌﾞﾁ ｴｼﾞﾌﾟﾄ ｲﾝﾄﾞﾈｼｱ ｲﾗｸ ラオス ミャンマー ナイジェリア パキスタン ﾀｲ ﾄﾙｺ ﾍﾞﾄﾅﾑ 総数 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 2003年 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 4 4 2004年 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 17 12 0 0 29 20 46 32 2005年 0 0 0 0 4 4 8 5 0 0 0 0 20 13 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 2 0 0 61 19 98 43 2006年 8 5 0 0 2 2 13 8 1 0 18 10 55 45 3 2 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 12 4 0 0 115 79 2007年 0 0 0 0 1 1 5 3 0 0 25 9 42 37 0 0 2 2 1 0 1 1 3 1 0 0 0 0 8 5 88 59 2008年 0 0 1 0 1 0 4 4 0 0 8 4 24 20 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 6 5 44 33 2009年 0 0 0 0 1 0 7 4 0 0 39 4 21 19 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 5 73 32 2010年 0 0 0 0 1 1 2 1 0 0 29 13 9 7 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 7 2 48 24 2011年   0  0 2  0  6  6  0  0  0  0 30 11 7  5  0  0  0  0  0 0   0  0 0  0   0 0  0 0   0 0  45 22 総　　計 8 5 3 0 16 14 40 26 1 0 149 51 178 146 3 2 2 2 1 0 1 1 3 1 25 17 12 4 119 59 561 328 患者数には死亡者数を含む。このＷＨＯの報告数は確定診断の症例による。 （平成２３年６月１６日　ＷＨＯ情報）