海外感染症情報 (NO.60)
平成23年8月16日
関西空港検疫所
アンゴラの学校で発生している疾患について
 

2011815日、アンゴラの学校の子どもや学生の間で原因不明の疾患が流行しているという報告がありました。ほとんどの症例が突然発症し、数時間で回復しているようです。死亡例の報告はありません。

 

報告されている典型的な症状は、嘔吐・頭痛・咽頭痛・眼の刺激症状・咳嗽・呼吸困難で、失神が数例に見られました。この流行は首都ルアンダの学校や他のいくつかの州から報告されています。

 

未だ原因不明ですが、何らかの刺激性化学物質に曝露したことが関係している可能性があります。世界保健機関(WHO)は疫学者や検査専門家、薬学・毒物学者から構成された調査チームを同国に派遣し、更なる流行発生を予防するための対策等を講じています。

(平成23年8月15日 WHO情報)