海外感染症情報 （ＮＯ．40）
平成２４年７月９日 関西空港検疫所
鳥インフルエンザ(H5N1型)の流行状況（30）
	インドネシアにおける最新の鳥インフルエンザ情報 2012年7月6日ーインドネシアの保健省は世界保健医療機関（WHO)に対して新たに鳥インフルエンザ（Ｈ５Ｎ１）のヒト感染例が発生した事を報告しました。 　西ジャワ州の8歳の女児が6月18日から発熱していましたが、シンガポールに旅行をし、そこで2日後に医師により咽頭炎の診断をうけていました。さらにその2日後にはジャカルタに戻りましたが咳は続いており、依然として軽快しておらず、食欲不振、嘔吐もみとめられました。家族は地区の病院を受診させましたが、全身状態の悪化に伴い、集中治療に移送され、7月3日に死亡しました。保健省の国立保健研究開発研究所により、鳥インフルエンザ（Ｈ５Ｎ１）ウイルス感染であった事が確定されました。 疫学調査が患者の居住地近隣と近くの市場について実施されました。結果、女児は父親に連れられて生きた鶏を買いに行き、市場で家禽と接触していたことは判明しています。 シンガポールの保健省は国際保健規則に従って当該のケースについての報告を受けています。 現在までに、インドネシアにおける鳥インフルエンザ（Ｈ５Ｎ１）ヒト感染例は190例となり、うち158例が死亡しています。
発生日 ｱｾﾞﾙ ﾊﾞｲｼﾞｬﾝ バングラデシュ ｶﾝﾎﾞｼﾞｱ 中国 ｼﾞﾌﾞﾁ ｴｼﾞﾌﾟﾄ ｲﾝﾄﾞﾈｼｱ ｲﾗｸ ラオス ミャンマー ナイジェリア パキスタン ﾀｲ ﾄﾙｺ ﾍﾞﾄﾅﾑ 総数 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 患者 死亡 2003年 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 4 4 2004年 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 17 12 0 0 29 20 46 32 2005年 0 0 0 0 4 4 8 5 0 0 0 0 20 13 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 2 0 0 61 19 98 43 2006年 8 5 0 0 2 2 13 8 1 0 18 10 55 45 3 2 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3 12 4 0 0 115 79 2007年 0 0 0 0 1 1 5 3 0 0 25 9 42 37 0 0 2 2 1 0 1 1 3 1 0 0 0 0 8 5 88 59 2008年 0 0 1 0 1 0 4 4 0 0 8 4 24 20 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 5 44 33 2009年 0 0 0 0 1 0 7 4 0 0 39 4 21 19 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 5 5 73 32 2010年 0 0 0 0 1 1 2 1 0 0 29 13 9 7 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 7 2 48 24 2011年 0 0 2 0 8 8 1 1 0 0 39 15 12 10 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 62 34 2012年  0 0 3 0 3 3 2 1 0 0 10  5  7 7 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 2  28 17 総　　計 8 5 6 0 21 19 43 28 1 0 168 60 190 158 3 2 2 2 1 0 1 1 3 1 25 17 12 4 123 61 607 358 患者数には死亡者数を含む。このＷＨＯの報告数は確定診断の症例による。 （平成２４年７月６日　ＷＨＯ情報）