海外感染症情報 (NO.122)
平成25年9月2日
関西空港検疫所
中東呼吸器症候群コロナウイルス感染確定例報告(42)
 2013年8月30日 サウジアラビアから新たに4例のMERS-Covの感染確定例が世界保健機関(WHO)に報告されました。

 1例目の患者は、基礎疾患を有するメディナの55歳の男性で、今月17日に発症し、現在入院中です。

 2例目の患者は、基礎疾患を有するハフル アル バティンの38歳の男性です。今月8日に発症し、17日に死亡しました。

 3例目と4例目の患者は2例目の患者と接触のある家族です。16歳の少年と7歳の少女で、検査の結果MERS-CoVが陽性でした。2人とも健康であり、発症はしていません。

 2012年9月から現在までに、WHOには世界中で108例の診断確定例が報告されており、うち50名が死亡しています。
(2013年8月30日 WHO報告)